金井静山(1904〜1991年) いわずと知れた金井静山。東京で最後の駒師といわれた名工。将棋駒というと山形県天童市が有名ですが、 元来将棋駒は江戸でつくられており、近代将棋の祖といわれる豊島龍山も東京の下町の一角で駒をつくっていました。 この豊島龍山をはじめとして奥野一香、木村文俊、宮松影水に金井静山を加えて5人の名工といわ れています。静山の駒の特徴は、その優美さにあるといわれており、書では、「長録」「源兵衛清安」 「錦旗」などに定評があります。とくに錦旗については、他の駒師が駒銘に「錦旗」と入れるに比べ 静山は「書」の字もつけて「錦旗書」といれることが多いようです。
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